エコマークとは
「資源採取」「製造」「流通」「使用消費」「廃棄」「リサイクル」にわたるライフサイクル全体(商品の一生)を通して環境への影響を総合的に判断し保全に役立つ、また環境負荷が少ないと認められた製品またサービスに付けられるラベルです。1989年に環境省所管の財団法人日本環境協会によって制定され、現在は国際標準化機構(ISO)環境ラベル表示のType1として運営されている信頼度の高い認定基準です。
消費者に方が環境に優しい商品か否かを判別をエコマークにより判断できるようになり、エコな消費活動を行う事で暮らしやすい社会へと繋げていく事を目的としています。
グリーンマークとは
古紙の回収・利用を図ることで紙のリサイクルの促進、また環境の緑化を目的として公益財団法人古紙再生促進センターが1981年に制定したマークになります。グリーンマークのラベルを製品に付ける事により、古紙から作られた製品である事を誰でも見分けることができ、消費者が古紙を原料に使用した製品であるか否かを容易に識別できるようになります。
原則として原料に古紙を40%以上利用している製品である事、トイレットペーパーとちり紙は100%利用、コピー用紙と新聞紙は50%以上利用したものが対象となります。紙製品だけではなく断熱材などに使用されるセルローズファイバーなど古紙を原料に利用している紙以外の製品も表示できます。また、梱包用に使われる段ボール箱や紙箱も古紙を利用していればグリーンマークの対象となります。
3Rとは
Reduce(リデュース)廃棄物の発生抑制、Reuse(リユース)再利用、Recycle(リサイクル)再資源化の3つの英語のRの頭文字を表したものが「3R」と称されています。この3つのRを実践することで、ゴミを限りなく少なくすることで焼却や埋立処分による環境への負担を減らし、また地球の資源を有効に繰り返し使う社会(循環型社会)の確立を目的とした物です。
Reduce(リデュース)とは
3Rの中で最も環境負担が少ないのがリデュースです。製品を生産する際に使う資源の料を少なくする事や廃棄物の発生抑制する事がこれにあたり、節約や簡素化などのケースが考えられます。企業レベルですと製品の設計や生産工程などを大きく見直さなければなりませんが、普段の生活ではムダなものは買わない、買ったものは長く使うなど生活のなかから見直していける最も身近なところから始められる考え方です。
Reuse(リユース)とは
不用になってしまった使用済み製品やその部品や梱包材などをゴミとして捨ててしまうのではなく、修理したりキレイにしたりする事で再利用する事ことがリユースです。リターナル容器やコピー機のトナーカートリッジの再利用などがこれにあたります。
普段の生活の中で意識していても、いらなくなったものは必ず出てきますのでリユースの取り組みは資源の節約にとっても重要です。まずは用紙の裏面を使用したり、段ボール箱の再利用や、中古品の購入などすぐに始められるところから行っていく姿勢が大切です。
Recycle(リサイクル)とは
廃棄物等を原料や燃料として再び利用することがリサイクルです。麦芽カスを焼却処理せず飼料として畜産業者に譲渡したり、使用済みのペットボトルを分解し樹脂に戻し再度製品化したり、製材時に発生する木くずをボイラーの熱源にしたりするといった取り組みがあります。
循環型社会を構築する上でリサイクルは大切な取り組みの1つですが、相応の資源・エネルギーの投入が必要となるのも事実なので、リデュース、リユースの方が優先順位が高くなります。
識別表示(リサイクルマーク)とは

スチール缶

アルミ缶

プラスチック

ペットボトル

紙製容器包装

紙パック
資源有効利用促進法(資源の有効な利用の促進に関する法律)に基づいて表示される分別回収を促進するためのマークです。飲料用のスチール缶やアルミ缶、酒類、食料品、清涼飲料のPETボトル、プラスチック製容器包装、紙製容器包装、塩化ビニル製建設資材、小形二次電池には消費者が容易に分別できるよう識別表示(リサイクルマーク)をつける義務があります。